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監督クヌート・エーリク・イェンセンが熱く語る合唱団との出会い
 「それはベルレヴォーグで前作の撮影をしていた晩秋のことだった。冷たい北西風が町の中を吹き抜け、雪を散らすなか、私はベルレヴォーグ男声合唱団の歌を聴きにコンサート会場に向かっていた。その最初の曲を聴いた瞬間から、私の目には涙があふれた。この世界の端っこの地で、いろんなタイプの男たちが、勇敢に、力強く、そして情熱的に歌っている。氷混じりの冷たい風、白夜の太陽にさらされ、海への畏敬の念で皺だらけの彼らの顔が、歌うことによって優しくなっていく…。歌うことによって日々の務めから開放され、バラードや賛美歌に夢を託しながら、ベルレヴォーグの歌にすべてを込めて歌う彼らの姿があったんだ。」
小さな町から国民的スターに!
 2001年1月、ノルウェーで公開されるや5週連続1位を達成。6週目に『ハンニバル』が公開されトップの座を譲るが、次週には再び返り咲き、歴代興行成績1位の記録を樹立する。国内でも異例のノルウェー製作映画の快挙で、本作品は名実ともに国民的な映画となった。その記録的なヒットに、監督をはじめとする製作者、そして何よりも合唱団のメンバーが一番驚いている。
 映画のヒットは、メンバーの一人アルネ・ヴェンセル(71)に初恋の女性ソニヤ・エーヴェンセン(69)との再会をもたらした。アルネが彼女の写真を見せる映画のシーンを、テレビが紹介したのがきっかけだった。戦争でソニアの村に疎開したアルネは当時17才、ソニアは15才。長い長い年月を経て再会した二人を、ノルウェーの新聞はこぞって祝福した。
アメリカ各地を訪れるコンサート・ツアーも実施
 公開に先立ち、アメリカでは合唱団がシカゴを皮切りに、ミネアポリス、ノース・ダコダ、ロサンゼルス、そしてニューヨークでコンサートを行った。その模様はカメラにおさめられ、続編として製作されている。ニューヨークでの同時多発テロ事件の余波に世界が怯える10月初旬に、彼らは勇敢にもアメリカに向かったのだ、自分たちの歌を届けるために。96才のエイナル・ストランドをはじめとする合唱団のメンバーは、各会場で喝采と敬愛をもって迎えられ、コンサートは盛況を博した。


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