1961年イギリス生まれ。若い頃は芸術に興味があり、彫刻家や絵描きを志望していた。しかし高校時代に演劇のオーディションを受けたことで、演劇にのめり込み、卒業後ロンドンの芸術学校で演劇を学ぶようになる。その頃からパブリックシアターで定期的に出演するようになり、2作目であるマイク・リー監督『Meantime』(83)でティム・ロスの演技は批評家達から大絶賛を受け、その後もインディペンデント系映画で印象的な役柄を演じ、キャリアを確実に積みあげてきた。
 またクエンティン・タランティーノ監督の『レザボア・ドックス』(92)、カンヌ映画祭グランプリを受賞作にもなった『パルプ・フィクション』(94)に出演したことは、ティム・ロスの名を世界的に知らしめることになった。
 マイケル・ケイトン=ジョーンズ監督『ロブ・ロイ/ロマンに生きた男』(95)で初めてメジャー作品に出演を果たし、ゴールデングローブ賞やアカデミー賞の最優秀助演男優賞にノミネートされた。
 さらに、アレキサンダー・スチュワート原作、レイ・ウィンストン出演作『素肌の涙』(98)では監督としてデビューを飾り、批評家たちの絶賛を受けた。
その他の主な出演作品として、グリーナウェイ監督の『コックと泥棒、その妻と愛人』(89)、ロバート・アルトマン監督の『ゴッホ』(90)、『愛に囚われて』(94)、『世界中がアイラブユー』(96)、ジュゼッペ・トルナトーレ監督『海の上のピアニスト』(98)、ティム・バートン監督作品『PLANET OF THE APES / 猿の惑星』(01)などがある。

1970年フィンランド生まれ。15歳で初めて重量挙げを体験。
その後、重量挙げ等を行う「Strongman」コンテストに出場し、ヨーロッパ大会のチャンピオン、スカンジナビア最強男を競うコンテスト、フィンランド大会でも優勝する。
97年にはラスベガスの大会に招待され、8日間にも及ぶ大会に優勝し、「The Worlds Strongest Man」の称号を得た。
翌年、ほとんどの大会でタイトルを防衛したにもかかわらず「Worlds Strongest Man」のタイトルは逃してしまった。マルタ島に移った99年の大会では、再び参加しチャンピオンに返り咲き、2度目のタイトルを勝ち得たことはとても印象的である。
「Strongest Man」の種目だけでなく、「石上げ」や「車運び」など他の競技も含めて、今まで誰も為し得なかった優勝回数や様々な大会記録を打ち立てる。
 その後、競技人生を続ける中、別ジャンルでの挑戦として、多くのコマーシャルやテレビ番組に出演するようになり、本作品が初めての映画出演となる。
 撮影は彼がまだ「The Worlds Strongest Man」の現役チャンピオンだった頃に始まった。「Worlds Strongest Man」のタイトルを2つ保持するチャンピオンとして、珍しい経歴を経て役者になった一人である。

1972年ロシア生まれ。5歳でピアノを始め“神童”と評判になり、弱冠7歳にて初リサイタルを開く。その後、様々な有名ピアニストを師事し着実に実力をつけ、86年にはカヴァレフスキーコンクール第1位の成績を残した。90年ドイツに留学、同年のショパン国際コンクールでも第1位の成績を残す。91年ドイツでの初リサイタル、92年にはパリでのリサイタルも開催し大成功を収めた。94年には、国際的に評価されるピアニストのコンクールであるクララ・シューマン国際ピアノコンクールで優勝する。世界的に有名なコンサートピアニストである。  また世界的にもトップクラスのオ−ケストラから招聘、定期的に国際音楽祭などで演奏もしている。その他にミュージカル出演などでも活躍し、本作品では映画初挑戦となる。
また2000年にエチュード(練習曲)コレクションのアルバムをリリースしている。

1944年生まれドイツ、ケルン出身。イギリスでマイケル・サーン監督と運命的な出会いをし、66年に短編作品で映画デビューを果たす。ポール・モリセイ監督作品『悪魔のはらわた』(73)、『処女の生血』(74)などホラー映画に出演し脚光を浴びる。
ラース・フォン・トリアー監督との交流が有名で、『エピデミック〜伝染病』(87)、『キングダム』(94)、『ヨーロッパ』(94)、『奇蹟の海』(96)、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(00)などほとんどの作品に出演している。また2024年公開予定の30年がかりで撮影されている作品『ディメンジョン』にも参加している。まさに怪優と呼ぶのが、ふさわしい演技力の持ち主である。その他の作品に『ドイツチェーンソー大量虐殺』(90)、『エンド・オブ・バイオレンス』(97)『アルマゲドン』(98)『シャドウ・オブ・バンパイア』(00)など。